実は自宅は交通事故よりもキケン!ヒートショック対策

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家庭内での事故死が、一番多い場所とは・・・

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『ヒートショック』という言葉をご存じでしょうか。

少し前までは冬とはいえ比較的暖かな気候が続きましたが、最近は平年通り?の寒さが続いています。毎日の通勤などコートやマフラー、手袋などしっかりと防寒対策を行っていても寒いものはやっぱり寒い。

そんな時は、帰ったら暖かいお風呂にゆっくりつかりたいですよね。

ですが、温かいお湯につかる前にちょっと待ってください。そして、こちらの数字をご覧ください。

7,309人 < 12,873人

これはいったい何の数字だと思われますか?

7,309人は、厚生労働省から発表された平成21年の1年間に交通事故で亡くなられた方の数です。

そして、注目していただきたいのが、交通事故死者よりも5千人以上も多い12,873人。

これは、皆さまが普段生活されているご家庭での事故で亡くなった数です。なんと交通事故死者よりもよっぽど多いのです。ちなみにこれも平成21年の1年間の数字です。

日本は狭い国土の中に多くの人口がひしめき合い、交通渋滞や事故、“交通戦争”などと呼ばれて久しい状況ですが、実は本来安らげるはずの自宅の方が、よっぽど事故死する確率が高いという驚きの数字です。

そして、ご家庭での事故で亡くなる多くの方が浴室・・・お風呂場で亡くなっているのです。

その主な原因となるのが先ほどご紹介しました『ヒートショック』という現象が大きく関わってきます。

そもそも『ヒートショック』ってなに?

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簡単にいうと、『急激な温度変化により血圧が上下に大きく変動することによる様々な症状』です。

お風呂に入るときは、恐らくすべての方が着ている服を脱いで裸になって湯船に入られると思います。

洗面所および脱衣所から、お風呂場、そして湯船に移動し、お湯に入る。この一連の動作が、特に危険なのです。

冬の寒い中で家に帰ってきて、そして寒い脱衣所で服を脱ぎ、裸で寒いお風呂場に入り、熱いお湯につかる。この急激な温度変化に血圧が一気に大きく変動し、心臓や脳など循環器系に大きなダメージを与えて亡くなってしまうケースが後を絶ちません。

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特に多いのが高齢者や、血圧が高い方、普段あまり水分をとらない方の事故死。脳や心臓への負担が急激にかかり、急性の脳卒中や心筋梗塞を起こす可能性がとても高いのです。水分をあまりとらない方は血液がドロドロしているケースが多く、そうしたリスクが高まります。

また、浴室でそのまま意識を失って倒れて頭部へのダメージが致命傷になったり、入浴して発症し、お風呂で溺死してしまうこともあります。

さらに2011年のデータによれば、こうしてお風呂場で亡くなった方の数(※入浴死と呼ばれます)は、なんと17,000人にものぼるといわれています。それだけ国や自治体をあげて取り組まなければならない問題でもあります。

じゃあ、どうやって自分の命を守るか

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一番は、洗面所もしくは脱衣所と、お風呂場、湯船の寒暖差をなるべく無くすこと、です。

・格差をなくす!

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脱衣所にストーブやオイルヒーターなど暖房器具を置いて暖かくし、お風呂場には浴室暖房があれば暖房をかけておき、無ければ着替える前にシャワーやお湯を流して室内を暖めておけば、入浴死のリスクはだいぶ下がることでしょう。

・健康状態に不安がある方は一番風呂を避ける!

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また、心臓などに持病がある方や、血圧が高い方は、まだ脱衣所やお風呂場が暖まりきっていない“一番風呂”は避けるようにしましょう。

それだけでずいぶんリスクが下がります。

・体調がすぐれない時は無理に入浴しない!

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多くの方が毎日お風呂に入っていることと思いますが、体調がすぐれない時は敢えて入らない、という選択も必要です。

これは病気の時に、ではありません。なんとなく頭痛がする、気分がすぐれない、体がだるい・・・こうした時もそうですし、二日酔いや、ご飯の食べ過ぎた時なども入浴を避けた方が良いでしょう。

・お酒、食後すぐに入浴しない!

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食事後は消化のため血液が胃に集まるため、事故のリスクが高まりますし、お酒に酔っている時の入浴ももってのほか!

アルコールを分解するために体が水分を必要としますし、ヒートショックを起こさなくとも酔って入浴時に眠ってしまい、そのまま溺死・・・というケースも少なくないのです。

また、二日酔い時は体の水分が不足していますので入浴する際は十分気をつけましょう。

・とにかく水分補給を!一杯の水があなたの命を守る

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体の水分が不足すると血液の濃度が高まって(いわゆるドロドロになるということ)、血管が詰まりやすくなったり、破裂してしまいやすくなります。

お風呂に入ると汗をかき、体力も消耗しますから、さらにリスクが高まります。

その対策に入浴前に一杯のお水。水分補給をすることで血液の流れを良くして脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞などのリスクを下げます。

・体の寒暖差も作らない!

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お風呂につかる前はかならずかけ湯をして、十分体を温めてからお湯につかるようにしましょう。

入浴前に体を軽くキレイにする意味もありますが、一番はいきなりお湯に入ってヒートショックを起こさないためです。

ポイントは、血液を全身に送る心臓に負担をかけないように、しゃがむなど低い姿勢で手足など心臓から遠い場所から、お湯をかけて慣らしていきましょう。

・急なアクションは避ける!

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同じく心臓に負担がかかるため、シャワーで頭や体など洗う時は座って行いましょう。ずっと立ったまま洗っていると脳まで血液が上手く行きわたらず貧血状態になったり、最悪の場合はそのまま意識を失って倒れ、硬いタイルの床に頭を・・・という事態を招きかねません。

また、座っていても洗い終わって、急に立ち上がったりするのも避けましょう。立ちくらみを起こして・・・というケースもあるからです。

・コミュニケーションも大事!

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たとえ脳卒中や心筋梗塞を起こして倒れてしまっても、対処が早ければ命が助かる可能性も高まります。

もしも持病や健康に不安がある方が入浴する場合は、外から声をかけるなど気にかけるようにしましょう。

また、自分自身の場合は入る前にご家族に声をかけたり、ずぐにお風呂場に駆けつけてもらえるようにドアにカギはかけないようにしましょう。

・・・いかがでしょうか。

以上のことを守れれば、家庭内での事故死率ワースト1のお風呂場ですが、ヒートショックによる事故のリスクは飛躍的に下がること間違いなしです。

交通事故よりも死亡率の高い現場であるお風呂。

これは高齢者だけではなく若い方でも関係なく起こりえることで、そうした場所での身の安全や、命を守るのは結局のところ自分自身しかありません。

備えあれば憂いなし。しっかりとした対策で、寒い冬を乗り切り、快適にお風呂を楽しみましょう。

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