薄毛の種類を知ろう

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若いときから薄毛に悩まされる人、中年以降から急速に脱毛が進む人など、脱毛症には個人差があり、その種類もさまざまです。全国のインターネット調査※によると、日本人で薄毛や脱毛に悩む人は約3,960万人に上るとされています。この内、男性は約24,486万人です。気になるのは、20歳代から悩まされている方が全体の約3割と、各年代を通して最も多く、そして増加傾向にあるということです。
※株式会社 毛髪クリニック リーブ21 2015年「頭髪悩み度」調査

男性ホルモンが影響する「男性型脱毛症(AGA)」

AGA型脱毛_イメージ画像男性型脱毛症は一般にAGA(Androgenetic Alopeciaの略)と呼ばれ、思春期以降、額の生え際や頭頂部に特徴的に現れる脱毛症です。日本人男性の30%近くがこのAGAに悩まされていると考えられています。主な原因は「5α‐リダクターゼ」の活性にともなう男性ホルモンの変質ですが、このほか遺伝や老化によっても引き起こされることがわかっています。AGAは、左右のコメカミ上部から剃り込みのように薄くなるM字型、頭頂部から円形に進行するO字型、複合型(M字とO字が複合的に進む)、このほかA型やU型などがあり、脱毛の進行パターンがレベル別に分類されています。
なお、更年期近くの女性に見られる男性型脱毛症は、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれ、頭頂部の毛髪密度が減少し始めるという特徴があります。

薄毛の進行パターン

女性ホルモンが関与する「びまん性脱毛症」

女性男性型脱毛_イメージ画像

女性に特有な脱毛症で、部分的ではなく頭髪が全体的に薄くなるのが特徴です。抜け毛が増える、分け目が太く見える、髪にツヤがなくなるなど、少しずつ進行するため気が付きにくく、症状が進むと頭頂部の皮膚が透けて見えるようになります。主な原因としては加齢による女性ホルモンの減少があります。女性ホルモンは更年期を迎える頃には急激に減少しますが、この結果、女性の体内でも男性ホルモンの作用が優位となり、男性型脱毛症と同様のメカニズムで脱毛が起こるため、女性男性型脱毛症とも呼ばれます。このほか、出産、ストレスや睡眠不足、経口避妊薬(ピル)による自律神経やホルモンバランスの乱れ、極端なダイエット、食生活の乱れからくる栄養不足なども原因となります。また、過度のヘアケアによることもありますので、注意が必要です。

過剰な皮脂が原因となる「脂漏性(しろうせい)脱毛症」

脂漏性型脱毛_イメージ画像

脂漏性脱毛症は、ホルモンバランスや食生活の乱れ、ストレスなどで過剰に分泌された皮脂が頭皮の毛穴に詰まって引き起こされる脱毛症です。この脱毛症はきれいに洗っても頭皮がベタベタしたり、皮脂が毛穴からあふれる、頭部から脂っぽい臭いがするといった特徴があります。また、人間の皮膚に住む常在菌(マラセチア菌)が、過剰に分泌された皮脂をエサとして異常繁殖する、脂漏性皮膚炎を併発しているケースも多く、非常に激しい痒みや炎症をともないます。皮脂によって塞がれた毛穴では炎症が起こり、毛母細胞での細胞分裂や毛髪の成長が阻害され、脱毛が進みます。
脂漏性脱毛症は頭皮を清潔に保ち、皮脂を適度に保つ必要があります。ただし、洗髪で皮脂をとり過ぎると、逆に皮脂の過剰分泌をまねく場合があるので注意が必要です。

アレルギーが原因となることもある「粃糠(ひこう)性脱毛症」

粃糠性脱毛_イメージ画像

粃糠性脱毛症は頭皮の乾燥によって多くのフケが発生することで引き起こされる脱毛症です。フケが毛穴の周辺を塞ぎ、フケと皮脂を栄養分にして細菌やダニが繁殖していることで起きます。「脂漏性脱毛症」と同様に、毛穴がフケでふさがれ、その結果、毛根が栄養不足となり、新しい髪の毛の発育が妨げられてしまいます。

 

自覚症状なしに突然発症する「円形脱毛症」

全頭型円形脱毛_イメージ画像

文字通り、髪がコインのように円形や楕円形に抜け落ちてしまう脱毛症です。ある日突然、痒みや痛みなど何の前触れもなく一気に発症するのが特徴です。最も多くみられるのは、比較的小さな脱毛が一か所だけできる単発型ですが、数か所が抜けて面積が拡大する多発型や、ほとんどの毛が全て脱毛してしまう全頭型、症状が全身に及ぶ汎発型などがあります。円形脱毛症は、ストレスが原因であるといわれていましたが、毛球を中心にリンパ球が多く含まれているという事実から、現在では自己免疫説が有力説となっています。また、過剰なストレスで緊張した自律神経(交感神経)によって頭皮の毛細血管が収縮し、流れの悪くなった血液が毛根への栄養補給を阻害し脱毛する、自律神経異常説もあります。単発性は自然治癒する事も多いようですが、広範囲や長期間におよぶ脱毛の場合、再発を繰り返すことがあるため適切な治療が必要です。

自然治癒することが多い「産後脱毛症」

出産後しばらくしてから急激に抜け毛が増える脱毛症です。妊娠・出産にともなう女性ホルモンの急激な変化が原因で、一過性のものが大半です。出産後に始まる育児によるストレスや睡眠不足、授乳に伴う母体の栄養不足、疲労なども脱毛に拍車をかけている可能性もあるようです。基本的には治療が必要な脱毛症ではなく、半年~1年の間には自然に回復します。しかし、高齢出産や育児疲れ、ストレスなどが原因で脱毛症が長引く場合には治療を要する場合もあります。

ヘアーアレンジが招く「牽引性(けんいんせい)脱毛症」

髪をまとめる時や、髪の重みによる生え際への牽引が負担となって薄くなる脱毛症です。張力による毛根や毛髪への物理的なダメージが加わると、頭皮の緊張状態が長く続き、頭皮の血行が悪くなります。その結果、髪に栄養が十分に行き渡らず、薄毛や脱毛がおこります。ポニーテールだけではなく、エクステンションやカチューシャ、ヘッドアクセサリー、ヘアーアイロンなど、おしゃれを楽しむ女性に多く見られる傾向があります。

帽子やウィッグが仇となる「圧迫性脱毛症(機械的脱毛症)」

物理的な力による外的要因によって起こる脱毛症で、機械的脱毛症とも呼ばれています。帽子やヘルメットを長時間かぶると、頭皮や髪が圧迫され大きなダメージを受けますが、薄毛を隠すためのカツラや、手軽におしゃれを楽しめるウィッグで脱毛が進んでしまうケースもあります。頭皮や髪への負担を最小限にするため、必要のない時は外すように心がけましょう。

 

このほか、自ら正常な毛髪を自ら引き抜いてしまう性癖が長期間続くことで毛が生えなくなってしまう抜毛症(トリコチロマニア)、疾病や服薬による副作用が起因する脱毛、火傷や切り傷といった外傷が原因となる瘢痕(瘢痕)性脱毛症などがあります。
いずれにせよ脱毛による薄毛は、見た目だけではなく気持ち的にもその人自身に大きな影をも落としてしまうことがあるのです。

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