育毛都市伝説1.「ワカメを食べると毛が生える?」

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「ワカメを食べると毛が生える」と昔からよくいわれ、私もそう思い込んでいた一人ですが、果たして真偽のほどはいかがなものでしょう。

結論からいうと、育毛に必要な成分は含まれているものの、たくさん食べればフサフサになるというのは間違いのようで、逆に食べ過ぎると問題がありあそうです。

ワカメの栄養成分をチェック

わかめ

日本の食卓では、味噌汁の具材から酢の物、和え物など欠かせない食材のワカメは、コンブ科の植物(の海藻)です。ワカメには葉、茎、めかぶ、根があり、一般的に食べられているわかめは葉の部分です。茎部分はコリコリした触感で茎わかめとして親しまれています。めかぶは、わかめの根に近い部分にある分厚いひだのことで、ネバネバしているのが特徴です。

エネルギー(kcal) 138 kcal/100 g
水   分 8.6 g/100 g
たんぱく質 18 g/100 g
脂   質 4 g/100 g
炭水化物 41.8 g/100 g
食物繊維総量 35.6 g/100 g
灰   分 27.6 g/100 g
ナトリウム 9500 mg/100 g
カリウム 440 mg/100 g
カルシウム 820 mg/100 g
マグネシウム 410 mg/100 g
リン 290 mg/100 g
6.1 mg/100 g
亜鉛 2.8 mg/100 g
0.16 mg/100 g
マンガン mg/100 g
ヨウ素 8500 µg/100 g

(日本食品標準成分表2015年版(七訂)より「カットワカメ」)

ワカメに含まれる栄養成分をみてゆくと、カットワカメ100gの中には、通常一食あたり乾燥ワカメの使用量は2.5g程度ですので、各栄養素はこの表の1/40となります。また上表以外に、ぬめりの成分の水溶性食物繊維のアルギン酸や同じくぬめり成分のフコイダンなどが含まれます。

 

ワカメの育毛成分をチェック

この中で育毛に効果がありそうな成分は、髪の毛の原料となるタンパク質、5α―リダクターゼの活性を抑え、脱毛を減らす亜鉛、発毛を促進するIGF-1を増やすために必要なビタミン類となりますが、どれも一食分に換算すると微量となり、ワカメから摂るには効率的とはいえません。

味噌汁

しいていえば、甲状腺ホルモンの原料となるヨウ素は豊富です。甲状腺ホルモンは体内のタンパク質合成やエネルギーの代謝を活性化させる命令を伝えるホルモンです。つまり甲状腺ホルモンが足りなくなると新しい細胞をつくる力が弱まり、健康な髪の毛の成長に支障をきたします。ただし、通常の食事で不足することはありませんので、不足が明らかな人には有効ということになります。健康な人では、ヨウ素の摂取量が多少増えても、排泄により調節することが出来ますが 、長期間の過剰摂取により、過剰症が起こることがあります。ヨウ素を過剰に摂取すると、甲状腺機能低下症、甲状腺腫、甲状腺中毒症が起こります。この他、体重減少、頻脈、筋力低下、皮膚熱感などの症状が見られることもあります。食事摂取基準の推奨量は130μg、上限値は3000μg(推奨量、上限値とも18歳以上の男女)となっています。

 

ワカメだけに偏らない。バランスのとれた育毛食を!

というわけで、ワカメだけを大量に食べ続けても髪の毛はフサフサにはなりそうにありません。ヨウ素不足(欠乏症)が原因で、甲状腺ホルモンの力が弱まっている方には効果があるかもしれないという程度が正直な答えとなりそうです。

とはいえ、カロリーが少なく食物繊維が豊富なワカメは、メタボ気味の方には効果があるかもしれません。そして、メタボ対策の結果、体重やコレステロールを減らし、動脈硬化を基とする生活習慣病の予防をした結果、血流改善ができ髪の成長が促進されれば嬉しいですね。

ただし、ワカメだけではなく、しっかりタンパク質やその他の栄養素もバランス良く食べてください。

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