育毛都市伝説6.「SEXのし過ぎは薄毛になる?」

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「SEXし過ぎると薄毛になる」「オナニーのし過ぎは育毛の妨げになる」など、薄毛が気になる方にとってはとても心配になるウワサがあります。

その真偽のほどを細かくみてゆきましょう。

「100m全力疾走と同じ」ってホント?

まず、SEXでもオナニーでも、一回の射精に使われるエネルギー消費は「100m全力疾走と同じ」とよく聞きます。まずこれは間違いです。平均的な消費エネルギーはたったの6~15kclです。射精後の脱力感はホルモンの影響で、射精すると、性欲が急激に減退し、性的刺激に対しても鈍感になりますが、この時間を俗に「賢者タイム」と呼び、医学用語では「無反応期」と呼ぶそうです。つまりオナニーでは大したエネルギーは使わないということです。ここには、射精前後の行為全体の消費カロリーは入っていませんので、平均的なSEXを45分とすると、大よそ400Kcal前後のエネルギーが使われますので、これは50kgの人が1時間以上ジョギングした運動量に相当しますので、一般的な1回のSEXで使われるエネルギーは適度な運動の範囲に入ります。

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射精で失われる栄養素

次に、対外に出されてしまう精液の量は、個人差があり、約0.2~6.6mlと幅があるますが、おおよそティースプーン1杯程度の3.5mlを平均としてみます。
精液の中身は、その3割程度が前立腺の分泌液(前立腺液)で、残りの7割程度が精嚢からの分泌液(精嚢分泌液)で、これらの混合物の中に精子が懸濁している状態となります。
また、精嚢からの分泌液には果糖が多く含まれていて、細胞内部に栄養源をもたない精子の鞭毛運動を起こすエネルギー源に用いられます。精嚢の分泌液と合わさることで精子は初めて鞭毛を動かして泳ぎ続けることが出来ます。前立腺液にはクエン酸が多く含まれ、pHを弱アルカリ性に維持し、精子の生存を助けます。これ以外にも、精液からは多くの物質が分離、精製されています。精子自体は、ほとんどがタンパク質でできており、デオキシリボ核酸(DNA)も多く含まれます。つまり、それらの物質を構成する栄養素が射精するたびに失われてゆきます。栄養成分に置き換えるとDNAの元となるタンパク質(アミノ酸)を中心に、ホルモンやグルタチオンなどの酵素を作り出したり働きを助ける、ビタミン類やミネラル類(特に、亜鉛は重要)など数多くの栄養成分が含まれます。
つまり、精液の中にはタンパク質をはじめいろいろな栄養素が含まれているわけです。

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精液は、4日で排出されるか、再吸収されてしまう

ただし個人差はありますが、精液は、4日以上経つと精液は夢精として自然排出されるか、体内でたんぱく質として吸収されてしまいます。また、3日目まで蓄積された精子は、精液の量に反して活性度が低くなってしまいます。ちなみに精子の生存期間は温度など条件により異なりますが、約1~21日間といわれています。
尚、射精液が含む精子の数も個人差が大きく1~4億程度で、1日に作られる精子の数は5000~1億程度です。
また、精子数に影響を与える因子はいろいろあり、しかも個人差が大きく、まず精液自体の量、最後の射精からの経過時間、睾丸の置かれた温度環境、射精までの性的興奮時間、年齢、テストステロン(男性ホルモン)のレベルなどに依存します。

SEXは薄毛に影響があるか?

ここまで、SEXやオナニーで使われるエネルギー量や精液で失われる栄養成分などをみてみましたが、精液自体が4日で排出されてしまうということを前提にすると、1回のSEXやオナニーが薄毛を加速するとは思えません。ただし、毎日2回も3回もということになると失われる栄養素の影響があるかもしれないというところでしょうか。

テストステロン(男性ホルモン)自体は悪者ではない

男性型脱毛症、いわゆるAGAの発症にはテストステロンが関わっています。そして、性的興奮で男性ホルモンのテストステロン量は増えます。しかし、男性であれば誰でも、一定のテストステロン量はあり、性的な行為をしたくらいで極端に増えることもありません。男性の薄毛の原因は、他の記事でもお伝えしていますようにテストステロンではなく5α-リダクターゼが活発に働きテストステロンを強烈なジヒドロテストステロンに変質させてしまうことにあります。SEXやオナニーの回数が多い、といったことで5α-リダクターゼが、薄毛や抜け毛に影響を与えるほど活発に働くことはありませんのでご安心してください。

禁欲のストレスの方が悪影響となる

SEXやオナニーの禁止、つまり禁欲は我慢そのものとなってしまい、我慢が過度になれば当然ストレスとなりイライラや寝付きが悪くなってしまうことにつながってゆきます。ストレスが育毛に及ぼす悪影響はすでにお伝えしていますが、髪の毛に栄養が送られにくくなるなど身体そのものにも良いことは一つもありません。つまり、我慢せずにしたい時にSEXやオナニーをした方が育毛にはよさそうです。

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まとめ

「SEXのし過ぎは薄毛になる?」というのは、その限度にもよりますが間違い、つまり都市伝説ということになります。「その限度は?」と問われると人それぞれなので難しいですが、ストレスが溜まらない程度といっておきましょう。

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